パニック障害 症状 治療法 仕事 完治 原因 薬 接し方

パニック障害とは

パニック障害とは、

・胸がドキドキして息ができない ・・・
・このまま死ぬんじゃないか・・・
・気が変になりそう・・・


という強い不安になり、突然激しい発作におそわれる症状のことを言います。

[スポンサーリンク]


【パニック障害】・・・想像もつかない、思いもよらない事態が発生した時に、一時的にパニック状態に陥ることは誰にでも起こりますが、特にこれといった原因もなく、体にも悪い所があるわけでもないのに、パニック状態に陥ること


この先起こりうる危険を察知して心の準備をしたり、緊急事態に備えた体の状態にするのは生物として当たり前の反応なのですが、パニック障害の方は実際には危険が迫っていないのにもかかわらず、間違って非常事態と判断してしまい、いろいろな心身の反応を起こしてしまうのだと考えられています。


※決して珍しくない病気

100人に1人がパニック障害になったことがあるとも言われており、そんなに珍しい病気ではないですが、日本で認知されてきたのはごく最近です。


パニック障害は慢性化する場合もありますが、命に関わる病気ではなく、早い時期に適切な治療を施せば治りやすい病気だとも言われています。


※不安障害の一つ

昔は不安神経症や心臓神経症と一緒に扱われていましたが、現在では“パニック障害”として区別されています。


パニック障害は 『不安障害』 の一つに分類されます。


不安は誰もが持っている感情ですが、繰り返し起こり頭を離れない病的な不安で、日常生活に支障をきたすような状態を『不安障害』といいます。


【 いろいろな不安障害 】

●全般性不安障害


漠然とした不安を抱えたり日常の事柄を過剰に心配する。


●心的外傷後ストレス障害(PTSD)

事故・災害・家族の死・暴力などの体験で心に傷を負ったことで発症。

 夢でうなされたり恐しい場面を繰り返し思い出したり
 神経過敏や不眠などに陥る。


●強迫性障害

家の鍵をかけたか何度も確認したり何度も計算をし直すなど
 無意味な強迫観念にとらわれ行動してしまい、やめることができない。


●恐怖症

【広場恐怖】・・・パニック発作が起きることを心配し、恥をかいたり、逃げたり助けが得られなさそうな場所を恐れ避ける。

【社会恐怖】・・・人前に出たり恥をかくことを恐れる。対人恐怖、赤面症など。

【特定の恐怖症】・・・特定の対象に恐怖を感じる。高所恐怖、閉所恐怖、先端恐怖など。



パニック障害の代表的な症状

パニック発作”・・・突然激しい発作に襲われる

突然何の理由もなく激しい不安とともに胸がドキドキする・ しめつけられる ・ 息ができないなど、主に心臓の中心とした自律神経障害が複数重なって起こります。


症状は10分以内にピークに達し、数分から一時間以内におさまることがほとんどです。


「死ぬのではないか・・・」と恐怖し、救急車で病院に運ばれても、その頃には症状は治まっていて検査をしても身体はどこも悪くないので異常はみつかりません。


パニック発作は、他とはっきり区別される強烈な恐怖感や不快感であり、13症状のうち4つまたはそれ以上が突然に発現し、10分以内にその頂点に達することで診断されます。


1,動悸 ・ 心悸亢進 ・ または心拍数の増加

2,発汗

3,身震い ・ またはふるえ

4,息切れ感 ・ または息苦しさ

5,窒息感

6,胸痛 ・ または胸部不快感

7,嘔気 ・ または腹部の不快感

8,めまい感 ・ ふらつく感じ ・ 頭が軽くなる感じ ・
  または気が遠くなる感じ

9,現実感消失(現実でない感じ) ・
  または離人症状(自分自身から離れている)

10,コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖

11,死ぬことに対する恐怖

12,異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)

13,冷感または熱感


予期不安”・・・また発作が起きるのでは。。。といつも不安

また恐ろしいパニック発作が起きるのではないかと発作を予測し悩み心配し、今度こそ死んだりあるいは狂ってしまうのではないか、などの不安にとらわれる。


また、自分は重い病気なんではないか、発作が起きても誰も助けてくれないのではないか、その場から逃げ出せないのではないか、恥をかくのではないか、人に迷惑をかけるのではないか、などの不安を訴えたりします。


広場恐怖”・・・その《場所》に行くとまた発作が起きそうで怖い

「またその場所に行ったら発作が起きるのではないか・・・」「もしも逃げ場のない場所でパニック発作が起きたら・・・」などと思うことから、公園や大通り ・ 人ごみ ・ 電車やバス ・ エスカレーター ・ 美容室や理容室などの椅子や、スーパーのレジ待ちなど発作が起きても他人ばかりで助けが得られなかったり、そこからすぐには逃げられなさそうな場所を恐れ避けようとします。


そのため一人では外出や電車に乗ることができなくなることも多く、恐怖を感じる場所に地近づくだけで心臓がドキドキしたり息苦しくなったりすることもあります。


他に“二次的うつ”もパニック障害の症状にあげられています。

パニック障害の原因

そもそも“パニック障害になる原因”は何なのでしょうか?


※脳内不安神経機構の異常

パニック障害の原因は完全には解明されていませんが、最近では「脳内不安神経機構の異常ではないか」と考えられています。


ヒトの脳には無数の神経細胞(ニューロン)があり、その間を情報が伝わることで運動や知覚 ・ 感情 ・ 自律神経などの働きが起こります。


パニック発作や予期不安、恐怖などもこの脳の機能のあらわれで、そこに何らかの誤作動が生じるために起こっていると考えられるのです。


神経細胞間の情報を伝える化学物質(神経伝達物質)やそれを受けとめる受容体(レセプター)の機能の異常が関係しているのではないか、という研究が進められています。


【ノルアドレナリン仮説】
脳の青斑核という部分では、ノルアドレナリンという神経伝達物質を分泌し、危険が迫ったときに警報を発動する神経が作動するようになっています。


パニック障害の場合、このノルアドレナリンの過剰分泌あるいはレセプターの過敏が起きているのではないかと考えられています。


【セロトニン仮説】
ノルアドレナリンにより引き起こされる不安感がいきすぎないよう抑える働きのあるセロトニンという神経伝達物質が、不足したりまたはレセプターが鈍くなっているためではないか、という説です。またセロトニンの過剰によるとする説もあります。


【ギャバ・ベンゾジアゼピン仮説】
不安を抑える働きのある神経伝達物質のギャバのレセプターや連結しているベンゾジアゼピン・レセプターの感受性に問題があるのではないかという説です。


※遺伝体質やストレスとの関係

パニック障害の患者の家系にはパニック障害やうつ病、アルコール依存症などの発症率が高いとされています。


うつ病やアルコール依存症も根底には不安が関係しており、不安を持ちやすい体質が何らか関連しているのではないかと考えられます。


ストレスとの関係は明らかにはなっていませんが、体質に加えストレスの多い環境や幼児期のつらい体験などの後天的な要素により発症するのではないかと考えられています。


※「心因性」ではなく「身体因性」ととらえるのが現在の主流

「幼児期の体験など過去のトラウマや性格的なもの」に注目する考え方は最近では少なくなり、発症や悪化の誘引としてストレスなどが関係していることは否めないが、原因はあくまでも脳内不安神経機構の異常という生物学的なもので、ストレスで壊した胃を薬で治療するように、パニック障害も治療するのが対処としては有効であると考えられています。


[スポンサーリンク]


パニック発作とは?

“パニック障害の代表的な症状”の中でも紹介しているのですが、更に詳しくご説明します。


パニック発作は、激しい不安症状が急激に出現した状態で、不安発作ともいいます。


パニック発作は、ある限定した時間以内に、恐怖感や不安感とともに心臓を中心とした自律神経障害が4つ以上同時に現れ、その症状は10分以内にピークに達します。


このパニック発作は、それまでとは違った強い恐怖と不快感がはっきりと区別できるもので、瞬間的に高まり、その後はもとの状況に収まったかに見えることが多いのです。


パニック障害の持続時間は、通常1分から1時間程度で患者によって様々です。


パニック発作は、パニック障害の中心症状ですが、その他の色々な不安障害、例えば【恐怖症】や【ストレス障害】にもみられます。


このような場合、パニック障害と合併して恐怖症が起こっているものか、あるいは恐怖症の症状の一つとしてパニック発作が起こったものかを見極める必要があります。


パニック発作を正しく見極めるには、どのような状況でパニック発作が起こったのかを知ることが有力な手がかりになり、それによって病気の診断が異なります。


状況としては、次の3つに分けられます。


1つ目は、『不意(誘因なし)に起こるパニック発作』です。

パニック発作を起こす状況的な引き金がなく、突発症状が起こる場合です。典型的なパニック発作の起こり方といえます。


2つ目は、恐怖の対象に対面したり、緊張感が最高潮に達するときにパニック発作が起こる場合です。

ある状況に限って症状が起こるため、『状況結合性パニック発作』とも呼ばれています。


3つ目は、上記の2つの間の場合で、ある特定の状況にいる時に起こりやすいパニック発作で、『状況に依存しやすいパニック発作』と呼ばれています。

この場合、特定の症状で必ず発作が起こるとは限りません。


また、特定の場所ではなく別の場所で発作が起こることもあります。

予期不安とは

予期不安とは、一度発作を起こしてしまうと、

「また発作が起こるのではないか?」
「死んでしまうのではないか?」
「誰も助けにやってきてくれないのではないか?」
「恥をかいてしまうのではなか?」

といった不安にかられる症状です。


《予期不安は心配性とは違う 》

「私は心配性なので・・・。」そんな人は沢山いますが、パニック障害の予期不安は、心配性とはわけが違います。


パニック障害でいう予期不安とは、脳に原因があるものですから、周囲も一般的な解釈では理解できないことも多いかもしれません。


予期不安が起こる原因は、発作に対する理解ができないことにもあります。


一度発作を起こした後に病院などに行って診てもらっても、内科などでは「何の異常もありません」といった診断をされるかも知れません。


パニック障害であれば、身体に異常は見つからないのですから、内科では異常なしと診断されると、患者はその原因不明の発作に対して余計不安をいだくようになり、


ドクターショッピング(病院を次から次へと変えること)をする人も多いものです。

パニック障害の治療法

治療的には、“薬物療法”と“精神療法”があり、様々な治療が有効性を認められています。


精神療法において最も基礎的で重要なものが、「疾患に対する医師の説明」「心理教育」です。


パニック障害は、発作の不可解さと、発作に対する不安感によって悪化していく疾患であり、医師が明確に症状について説明し、心理教育を行うことが全ての治療の基礎となります。


精神療法の中で、有効性について最もよく研究されているのが、“認知行動療法”です。


認知行動療法では、「恐れている状況への暴露」「身体感覚についての解釈の再構築」「呼吸法」などの訓練・ 練習が行われ、基本的には不安に振り回されず、不安から逃れず、不安に立ち向かう練習を行います。


系統的な認知行動療法を行う施設は日本には多くはないが、臨床医は認知行動療法的な患者指導を行っている場合が多いです。


他には、“心理療法”“暴露療法”なども治療法にあります。


薬物療法”・・・パニック障害を発症すると最初に必要なのは、やはり薬です。

症状が表れれば薬で抑えることが基本となり、発症して間もなければ、これだけで治る可能性も大きいのです。心療内科や精神科へは行きにくいものですが、恐怖がトラウマになればなるほど治りは遅くなるので、早めに行かなければなりません。


根本療法ではありませんが非常に楽にはなります。再発しやすく、副作用として眠気・ 脱力感 ・ 吐き気 ・ 便秘 ・ 渇きなどがあります。


認知行動療法”・・・認知行動療法とは、ちょっと心臓がドキドキしただけで「死んでしまうのでは」と物事を悪い方にばかり考えたり、本来恐怖や不安を感じる必要のないことに過敏に反応してしまうなどの「心の過った反応」を治していくことが目的です。


自分の生活状況や考え方、行動がパニック発作とどう関連しているかを理解し、電車に乗れない、人ごみの中を歩けないなどの行動をコントロールできるようにしていく訓練療法です。


【自律訓練法(リラクゼーション)】

不安やパニックが起きたときに呼吸法やリラクゼーション法によってコントロールする方法を身につけます。身体の緊張を解く→心のリラックスを引き起こすことを利用します。


【暴露療法(エクスポージャー)】

不安や恐怖のために避けている場所や状況に少しずつ慣らし、克服した経験をつんで自信をつけていく方法です。「自分が避けている場所がパニック発作とは関係がない」ことを身をもって確かめていきます。


最初の目標がクリアできたら、少しずつ段階的に目標のレベルを上げていきます。



家族・周囲の対応(接し方)

家族や周囲の人はパニック障害の方とどう接すればいいのでしょうか?

【病気を理解する】

周囲の人も病気について理解してあげることが必要です。まず、身体に異常がなくとも激しい症状が起きる病気があるということを認識しましょう。


また仮病や気の持ちようで治るものではなく、治るまで時間がかかることもあることを理解しましょう。


【発作が起きてもあわてず騒がず】

周囲が騒ぐと本人の不安が増します。楽な体勢にさせてやさしく声をかけたり身体を摩ったりして落ち着かせ、「すぐに治まる」と安心させます。


【外出や通院の同行や食生活のサポート】

広場恐怖があると一人で電車に乗ったり街中を歩くことが困難な場合があります。通院や暴露療法などの治療で必要な際には同行してあげましょう。また、正しい食生活など日常的なサポートも。


【うつ病の併発もあると知っておく】

パニック障害はうつ病を併発することがあり、またパニック障害が治ってきた頃に発症することもあります。適切な対応ができるよう早く気づいてあげることです。家族や周囲の人たちの力も必要なんですね。


まだまだ治療法はあると思いますが、これらの事に気を付けながら接するのが一番だと思います。

ポイント&自分でできるケア

ご紹介してきましたように、パニック障害の治療には、周囲の人、特に家族の人たちの病気に対する理解と治療への協力が必要になります。


家族の理解と協力が得られないと、患者さんは強い孤独感を抱くことになります。


パニック障害は、適切な治療により治る病気なので、家族も焦らずバックアップしてあげて下さい。


《患者さんと接するためのポイント! 》

① できれば診察に同行してあげて下さい


少しでも早く正確な情報を医師に伝えるためにも、家族の方が診察に同行することをお勧めします。また、家族の方も一緒に医師の説明を受けることによって、パニック障害への理解が深まり、治療の進行がスムーズになります。


② 発作のときの不安や心細さ・副作用に対する不安など、患者さんが抱えている問題を知って下さい

「また、あの発作が起きたら…」というパニック障害の患者さんが抱えている不安は、パンック発作を経験した人でなければ理解しにくいかもしれません。


しかし、パニック障害は治療を受ければ必ず治る病気だという事を理解して、温かく見守ってあげて下さい。周囲の人の温かな思いやりが、患者さんにとっては何よりの安心になるのです。


③ 発作が起こったときは、そばにいて安心感を与えてあげて下さい

パニック発作では、「このまま死んでしまうかもしれない」というような強い不安に襲われます。パニック発作で死ぬことはないので、発作の時は患者さんの側にいて、できるだけこのような不安を取り払ってあげるようにして下さい。


④ 広場恐怖のある患者さんは、買い物や外の用事に行くのが辛いことがあるので、その場合はできるだけ手伝ってあげて下さい

広場恐怖による、家から出れない状態は、うつ病などの二次的な症状を発症させる可能性があります。誰かが付き添うことで、患者さんが外出できるのなら、なるべく手伝ってあげて下さい。


⑤ 身近な人の声を聞くだけでも安心するので、1~2分でもいいので話し相手になってあげて下さい

パニック発作に伴う強い不安が患者さんを悩ませています。家族や友人などの、身近な人と話すことは患者さんにとって大きな安心になります。少しの時間、患者さんと話をするといった小さな事でもいいので、患者さんが安心感が得られるように協力してあげて下さい。


《生活での注意点!(ケア) 》

● 規則正しい生活(早寝・早起き)

● ストレスを溜めすぎないようにしましょう。

● 風邪を引くとパニック発作が起きやすくなると言われていますので、風邪を引かないように注意しましょう。

● カフェイン飲料(例:コーヒー)などの刺激物は、不安発作を起きやすくしますので、飲みすぎは控えましょう。



パニック障害 -心理療法-

●心理療法について

《予期不安・広場恐怖症に有効な認知行動治療 》

パニック障害の治療で大切なことは、発作を怖がらないことです。発作が起こるのではないかと心配しすぎたり、発作が起こった時に慌てたりすると状態は悪くなってしまいますから、まず落ち着くことが大切です。


パニック障害の治療において、認知行動治療・支持治療などの心理療法は大変有効だといわれています。


認知行動治療は、認知治療と行動治療を組み合わせた心理療法で、患者さんが避けている場所に出向いたり、避けている状況を試したりして少しずつ成功体験を積み重ねていくもので(エキスポージャー療法)、医師の指導の下行います。


【認知行動治療の利点】

1,治療期間が比較的短時間である

2,治療率が高い

3,再発率が他の治療法に比べて低い

4,病気がよく理解でき、治療への積極的な取り組みが生まれる


セルフ・コントロールを目指して認知行動療法の目的は、患者さんをとりまく生活状況と身体感覚がパニック発作とどのように関連しているかを学び、発作をセルフ・コントロールすることができるようにすることです。


認知行動治療は有効性が証明されていますが、わが国での普及は十分ではなく、今後の普及が望まれています。

パニック障害 -薬物療法-

●薬物療法について

《パニック障害治療のポイント 》


パニック障害治療のポイントは、『パニック発作』を予防したり抑えたりすることです。

そのために、治療薬として主にパキシルなど『抗うつ薬』と『抗不安薬』のどしらか、あるいは両薬剤を使用します。


《 新しい抗うつ薬》

1999年から2000年にかけて、セロトニンの再取り込みだけを阻害する第三世代の抗うつ薬といわれる【選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)】が登場し、パニック発作に対して効果が認められているものがあります。


また、新しいタイプの第四世代抗うつ薬である【セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)】が、2000年に発売されました。


このSNRIは、セロトニンとノルアドレナリンの両方の再取り込みを阻害し、副作用も少ないといわれており、今後パニック障害治療に大いに期待されています。


《 従来の抗うつ薬》

【三環系抗うつ薬】は、抗うつ薬の中で最初につくられた第一世代の薬です。


神経伝達物質のセロトニンをノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用による治療効果がありますが、便秘が起こったり尿がでにくくなるような抗コリン作用などの副作用が強いのが難点でした。


1980年以降には、これらの副作用を緩和した第二世代に抗うつ薬が登場しています。


《 抗不安薬》

治療中心である抗うつ薬は、効果が現れるのに2週間ほどかかりますから、効果が早く現れ予期不安にも有効な抗不安薬を併用します。

しかし抗不安薬は、依存・乱用・離脱症状などが問題となることもあります。


【抗うつ薬】

○セロトニン&ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

  ミルナシプラン(商品名:トレドミン)


○選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

  フルボキサミン(商品:デプロメール・ルボックス)

  クロミプラミン(商品名:アナフラニール)


○三環系抗うつ薬

  イミプラミン(商品名:トフラニールほか)

  クロミプラミン(商品名:アナフラニール)


【抗不安薬】

○ベンゾジアゼピン系抗不安薬


  アルプラゾラン(商品:コンスタン・ソラナックス)

  ロラゼパム(商品名:ワイパックス)

  ロフラゼン酸エチル(商品名:メイラックス)

二次的うつについて

パニック障害と併発して発病するうつ病に【二次的うつ】と呼ばれています。


これはパニック障害と一緒に出てくる症状ですが、医学的にはパニック障害とは一緒にせずに、別な病気として分けて考えられています。


二次的うつ病はジワジワと少しずつ進行していくので、パニック障害の患者さんはもちろん、一緒にいる家族や時には医師ですら気付かないうちに進行していることがあります。


なんだか「おかしいな」と感じた時には、すでに発病しているので要注意です。


それというのも、二次的うつ病は気持ちが沈みがちになるだけで、他には主だった症状がなく、逆にパニック発作の回数は減ってくるという特徴のためです。


ですから患者さんも周囲も、パニック障害が良くなりつつあるのだと勘違いし、さほど気にかけない場合が多いことが、発見が遅れる原因になってしまうんです。


しかし、パニック障害の症状がうつ病にまで発展してしまうと、人生の貴重な時間を無駄に過ごす事になってしまいますので、できるだけ早急な治療が必要ですね。


また、発見が遅くすでに二次的うつ病を併発してしまったとしても、正しい治療を受ければ必ず回復するものですので、安心して医師に相談してみて下さい。

[スポンサーリンク]

共有・ブックマーク









このエントリーをはてなブックマークに追加

↑ PAGE TOP